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2026.03.19
高齢者の生活の質を支えるうえで欠かせない「口腔ケア」。
その重要性は分かっていても、具体的にどこに気をつけ、どのように関わればよいのか迷うことはありませんか?
本記事では、口腔ケアが全身の健康に与える影響や「オーラルフレイル」という考え方を軸として、特定非営利活動法人声とことばの力理事長の平尾麻衣子氏に、日常のケアや関わり方のポイントについてお話を伺いました。
特別な道具や難しい知識がなくても実践できる内容ばかりですので、ぜひご活用ください。
私たちは呼吸・会話・食事など、日常のさまざまな場面で「口」を使っています。
しかし年齢とともに、舌の動きが悪くなったり、頬の内側の筋肉が弱ったりと、お口の機能は少しずつ低下していきます。
お口の健康が衰えてくると、次のような変化が見られることがあります。
・食事の時、良くむせている
・滑舌が悪く、会話が聞き取りづらい
・固い物が噛みづらそう
・口臭が気になる
どうでしょう、皆さんの周りにこうしたお悩みをもつ高齢者はいませんか?
このようなお口周りのささいな衰えは、「オーラルフレイル」と呼ばれています。
「オーラル」は口腔、「フレイル」は虚弱・衰えを意味する言葉です。
近年、筋力が低下して歩けなくなる「身体的フレイル」や、気持ちが落ち込み閉じこもりがちになる「精神的フレイル」など、さまざまな衰えの最初のサインがお口の健康に現れると注目されています。
では、お口の健康を維持するために、普段からどんな事に気をつければ良いのでしょうか?
①お口を清潔に保ちましょう!
まず大切なのは、口腔内の環境を整えることです。
適切な歯みがき、マッサージで殺菌作用のある唾液を良く出す、入れ歯の手入れをするなど、口腔内の環境を清潔に保ち、虫歯や歯周病予防を行う事が重要です。
歯周病は認知症の一因となることも分かっています。
また歯や歯茎の健康がダウンして固い物が噛めなくなると、あごの力が低下します。
その結果、口がしっかり閉じられず食べこぼしが増えたり、筋肉をつくる元となるお肉やお魚などの動物性タンパク質を摂取しづらくなり、筋力が低下して動けなくなってしまったりと、全身の健康にも影響してしまいます。
②「お口の筋トレ」を定期的に行いましょう!
舌・頬・あごなど、私たちのお口の中には大切な筋肉が沢山あります。
あれ、この方最近どんどん声が小さく、力が弱くなってきたな。モゴモゴとお口の中に声がこもって聞き取りづらいな…。
高齢者と話をしている時、そう感じる事はありませんか?
それは口腔の筋肉がダウンしているサインです!
そのような時は、日常の中で次のような工夫を取り入れてみましょう。
・声を出す時に普段より大きく口を開け、はっきり話すように意識してもらう
・深呼吸をして、息の続く限り長ーく声を出してみてもらう
・好きな詩や新聞の一節など、声に出して読んでもらう
普段の会話の方法を工夫するだけで手軽に口腔の筋肉を鍛える事ができます。
お馴染みのパタカラ体操を実践されている方でしたら、ゆっくり・はっきり・できるだけ大きな声で、と促してみましょう。
文章を読むときも、できるだけ顔を上げ、前を向いてもらう事が重要です。
下を向いて声を出すと口が上手く動かず、その状態で食事をすると喉に詰まりやすくなってしまいます。
聞いている相手がいると張り合いが出ますし、感想を言い合うことも良い刺激になります。
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