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【特集】高齢者の「生きがい」を引き出す!介護レク流「支援力」<第3回>

2023.01.13

■高齢者にとっての「生きがい」とは?

生きがいとは「自分がしたいこと(願望)」と「やるべきこと(義務)」が一致することで生まれるとも言われています。最初は周囲から与えられたことでも、そこに楽しみややりがいを見い出すと、自ら「やりたい」と感じ行動するようになり、次第に「やらなければいけないこと」に変わっていきます。そこで感じる「生きる励みや喜び」が生きがいとなります。

 

例えば…

・「できた」「成功した」という自信や喜びが「楽しい」という気持ちを生み、「またやりたい」と思える

・その「やりたい」という気持ちが、自発的な行動となる

[介護レクでの支援ポイント] 

こちらから提案した活動(2の例であれば、「お手伝い」や「作品展」)に、その人が「やりがい」を持たれたと感じたら、それを「生きがい」に引き上げていきましょう。日々のレク活動も、そのきっかけにすることができます。


■「生きがい」に引き上げるためのステップ

[ステップ①]

昔、得意であったことをお聞きしたり、日々のレク活動や日常の中で、その人の興味・関心ごとを見つけましょう。

 

[ステップ②]

得意なこと、興味・関心のあることをレクに取り入れ、そのレクに参加されたことを評価したり、成果を賞賛したりします。そのことで、「やりがい」を引き出していきます。

 

[ステップ③]

その人が好きなレク活動、得意な活動ができる環境を整えていきましょう。

例:好きなレク活動に継続して参加できるよう計画する、共有スペースで作品展をしてみる、など

 

[ステップ④]

その活動を「やりたい」「やってあげたい」と思うような声かけを忘れずにしましょう。

 

[ステップ⑤]

「やりたい」と感じられたことについては、そのための時間や場所を大切にします。それが「やらなくちゃ!」に変わっていくと、「生きがい」につながります。

 

現場では「居場所」や「役割」を作り出すことはできても、それを「生きがい」までにつなげることは難しいことです。そんな場合にレク活動が役に立ちます。いろいろなレク活動に参加される中で、何か一つでもその人の好きなことが見つかれば、スタッフはそれを理解して時間と場所を整えてください。楽しみを感じるうちに、「やりたい」という願望から前向きな「やらなくちゃ」に変わっていきますよ!

 

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